2006年08月21日

住宅ローンの金利優遇、あれこれ

こんにちは。
ファイナンシャル・プランナーの山下修一です。

約5年ぶりのゼロ金利解除政策の解除。
実施されてから早くも1ヶ月が経ちましたね。

「普通預金・住宅ローンの金利を引き上げる動きが」
というニュースをちらほら見かけるようになりました。

ただ、量的緩和政策とゼロ金利政策によって金利が低く抑えられていた期間は金融機関は企業よりも個人への貸し出しのほうに力を入れていました。

ですからローン金利の性急な引上げは顧客離れに繋がりかねません。とりあえず引き上げ幅は各機関とも慎重な対応が目立ちますが、慎重な中でも他の金融機関の出方を伺っている様子もあります。

例えば8月になって、2年固定選択型では三菱東京UFJ銀行・りそな銀行が0.1%引き上げたのに対して、三井住友銀行が据え置くなど各金融機関でも多少バラツキが出ています。

このバラツキも時間が経過するにつれて拡大されていくと思います。「金融の自由化(ビッグバン)」が叫ばれて10年。貸出金利の分野でもその土壌が本格的に形成されそうです。ヤレヤレってところですね。

自由化===>競争があるということになりますが、それは如何に顧客に囲い込みが出来ているのか評価が分かれることでしょう。

「店頭表示金利の数字以外に住宅ローンの魅力を高める」

各金融機関も知恵を絞って、あの手この手を出してきています。そこで打ち出してきたのが「優遇」というものです。


ではどのような優遇があるのか?
今回ざっくりと見て行きましょう。


①通常の金利優遇

「もはや店頭表示金利で借りる人はいないのでは?」というぐらい金利優遇が浸透してきました。相対的に金利優遇していないところを探すのが難しくなってきているほどです。金利を見る時、まずは金利優遇をやっているかどうかチェックしてみましょう。

 
②キャンペーン期間の金利優遇

住宅ローンの申し込みにも閑散期があり、最初はその期間の需要喚起という目的で通常よりも有利な優遇を展開してきました。(金融機関が低利で資金調達できた場合も同様です)
 
しかし最近ではキャンペーン自体が常態化してきており、「キャンペーン」の看板無しでは顧客が興味を示してくれない状況にもなっているのかな?とも思います。
 
思い切った優遇幅を設定している金融機関がある一方、結局は大した優遇でもないのにキャンペーンをしているところもあるので、本当にお得な内容なのか特別な条件が必要なのか、比較して吟味する目を持っておきたいものです。

例えば適用条件の設定で、別途金融商品の購入やクレジットカードの加入が必要なケースがあり注意しておきたいものです。
 

③インターネットでの金利優遇

インターネット経由で住宅ローンを申し込むと金利を優遇してもらえるというものです。営業コストの還元ですね。常時やっている機関とキャンペーンでやっている機関があります。


④金融商品による金利優遇

キャンペーンではなく通常で提携クレジットカードへの加入を条件に金利優遇しているところがあります。


⑤購入物件による金利優遇

 『太陽光発電システムの住宅』
 『オール電化住宅』
 『オールガス化住宅』
 『住宅品質保証制度を受けた住宅』
 『優良住宅取得支援制度の基準を満たした住宅』 
 『地盤改良工法を使った住宅』
 『地域の木材を使った住宅』
 
など購入する物件で金利優遇する金融機関があります。

 
⑥借りる方による金利優遇

 『給与振込口座の開設されている方』
 『夫婦で借り入れされる方』
 『出産前後の方』
 『同居家族が5人以上いる方』
 『20歳未満の子供のいる方:人数に応じて』
 『資格(IT系)を取得された方』
 『TOEICの点数を申告された方』

によって金利優遇する金融機関があります。

 
以上、主に金利優遇を中心に見てきましたが、他にも「繰上げ返済手数料がゼロ」「電化製品を進呈」「家具購入を割引」「結婚祝い金を進呈」など色々と優遇制度ありますので、ある意味..『優遇を楽しみながら住宅ローンを選べる』時代になったと思います。

このような多様化(=自由化)が進んでいることを知っていただき(※)、また後日フォーカスを絞って解説していきたいと思います。

さ~て、
今後も金融機関による「知恵絞り合戦」が繰り広げられることが予想されます。

まさに。
住宅ローンは借り手市場であると言って良いでしょう!

それではまた。


投稿者 住むネット