2006年11月21日

三大疾病保障付住宅ローン

こんにちは。
ファイナンシャル・プランナーの山下修一です。

近年続々と発売されてきたローン商品と言えば、なんと言っても『三大疾病保障付きローン』ですね。

疾病の種類は当初は「三大疾病」が主流でしたが、後で「がんのみ」「七大疾病」「三大疾病+五重大疾患」とバリエーションが広がって来てきます。

今やメガバンクを始め、上位の銀行のほとんどが取り扱うようになってきました。

業界ではひとつのブームになっていると言えます。

では以下、『三大疾病保障付き』を中心にお話しますね。

三大疾病とは

 (1)がん
 (2)脳卒中
 (3)急性心筋梗塞

を指します。

ところで、「あれ?」と思われた方がいらっしゃるのではないでしょうか?

その方曰く「団信に入るはずだと思いますが...」

そうですね。住宅ローンを借りる場合はほとんどの方は団体信用生命保険(通称:団信)に入りますね。

返済中に債務者が死亡した場合に、ローン残高分がその生命保険から返済されるので、残された家族は自宅にそのまま住むことが出来るのです。

保険料は金利に含まれているのが一般的です。

団信が死亡保険により住宅ローンの返済をカバーするのに対して、「三大疾病保障付き」は団信のがん・医療保険版と言えます。

がんになった場合や脳梗塞で入院して長期に仕事が続けられなくなった場合、住宅ローンを返済し続けるのは大変なことですね。

その負担を軽減しようとするのが今回のローンです。

保険料は住宅ローンの金利に0.1%~0.3%程度を上乗せされます。

大きな借金をすると将来に渡っての返済が心配になるので、「もしもの場合に・・」と保障を付けたくなるのが心情だと思いますが、内容をしっかり理解しておくことが大切です。

特に注意すべきことは、

(1)加入後3ヶ月の間に発病・診断された場合は
  対象外であること

(2)全てのがんが対象でないこと
 (例えば、軽いがんと言われる上皮内がんや
  特定の皮膚がん等は対象外です)

(3)生まれて初めてがんになった場合であること

(4)急性心筋梗塞や脳卒中の場合、
  初めて医師の診療を受けた日から60日以上
  所定の状態が継続したと医師によって判断されたこと

です。

この中で(4)については少しでも条件が外れると適用されないことがありますから、よ~く窓口で確認をしてください。


さて保障の対価となる保険料ですが、

長期固定3.0%・2500万円のローンを組み、35年返済のケースでは上乗せ金利0.3%の支払総額は約177万円になります。
(毎月に換算すると約4,200円の支払額です。)

また一旦、疾病保障付きのローンを選んでしまうと、後で保障を外すことができないという制限も押さえておきましょう。

既に加入している保険があった場合、それを含めてローンの保障が本当に必要なものかどうか総合的、かつ、慎重に検討していただきたいと思います。

最近、保険業界では保険金不払い問題がたびたび報道されて社会的な問題に発展していますね。

今後は是正されていくと思いますが、消費者側も保険を検討するにあたて入口側の保険料のほうだけでなく、出口側の支払条件もしっかりと関心を持って取り組む必要があるでしょう。

以上、今回は住宅ローンと保険のお話でしたが、結構関連が深いことをお判りいただけましたでしょうか。

それではまた。

投稿者 住むネット