2006年11月30日

ケガでの返済不能に備える

こんにちは。
ファイナンシャル・プランナーの山下修一です。

今月は「住宅ローンと保険」というテーマで書いてみようと思っていますが、前回は『三大疾病保障付きローン』と今トレンドになっている商品を解説しました。

その後ですが読者の方から、

「病気のリスクに対しては判りました。しかし、突発的な事故でケガをして長期に働けなくなるリスクには対応できないのですよね。」

という質問を受けました。

そうですね。

「三大疾病」とかは特定の疾病にピンポイントを当てた保障ですから、そうでない原因で長期就業不能となった場合にはローンの返済を免れることはできません。

疾病リスクについては、その方の身体の内部から発生するもので、健康診断や人間ドックをマメに受けたり、食事内容・生活習慣の改善によって、ある程度防ぐことはできると思います。

しかしながら、突発的な事故に遭遇するリスクは誰にでもあるものです。心配されることは良くわかります。

ただ現状は一般的な住宅ローンを組むと、事故が起こって就業不能な状態となった場合には住宅ローンの返済は免れることは出来ません。
(団体信用生命保険では死亡だけでなく重度傷害でもローン残高が支払われますが、そこまで至らないケースのことをいいます。)

そこで、ケガの場合に備える方法としては2つの選択肢を紹介してみたいと思います。
(ケガの場合に特化しているわけでなくケガの場合まで範囲を広げたものです。)


まずは「ローン返済支援保険」と呼ばれるものです。

30日を越える病気やケガによる入院(医師の判断によって自宅で療養している場合も含みます)の場合に、保険からローンの返済を肩代わりしてくれます。

主な内容は以下の通りです。

 ・期間は3年間~5年間
 ・金額は年間ローン返済額の1/12
 ・就労不能の免責期間は30日

保険料は銀行が提携している損保会社によって多少異なります。目安としてはローン返済月額1万円につき100円台と考えておくと良いでしょう。他にはローンの金利に含めて設定される場合もあります。(プラス0.2%程度)

残念ながら三大疾病保障に比べると取り扱っている銀行は少ないようです


もう1つは「長期収入サポート保険」と呼ばれているものです。

こちらは住宅ローンと連動しているものではありません。長期の就労不能になってしまった場合に、代わりに収入を補ってくれるものと考えてください。

ローンの返済はその保険金の中から充てるようにします。主な内容は以下の通りです。

 ・期間は5年、10年、60歳まで。
 ・金額は平均月間所得<税込>の1/12の60%以内で設定。
 ・就労不能の免責期間は90~365日。
 ・職業によって加入制限があり。

保険料は職業・年齢・保険期間(=備えておく期間)・・補償期間(=支払われる期間)・免責期間によって異なります。

取り扱っている保険会社は筆者が知っている範囲では「日立キャピタル損害保険」しかありません。

但し、上記のような保険に加入するにしても、

 □一体どのような時に支払われるのか?
   ⇒どの程度の重度になるのか、
    就労不能の定義はどうなのか
        
 □自分が備えたいリスクは網羅されているのか?

の点をよく吟味することが必要です。そして、保険料がそれに見合うものかどうかですね。

「そんなことは起らないから。」と思う方がいる一方で、「いや、起らないという保証は絶対に無い。」と思う方もいらっしゃるでしょう。

何も起らなければ、支払った保険料は掛け捨てとなります。その点の割り切りも必要ですね。
⇒最後は自己責任の感じ方ですね。

ここ暫くは金利の話題がホットでしたので、視点を変えて、ローンを返済される方の身体のリスクに迫ってみました。

いかがでしたでしょうか?それではまたお会いしましょう。

投稿者 住むネット